こんにちは、日本マンガ塾事務局です!
今回は1/13(土)に開催された、さらだたまこさんのトークライブの模様についてお届けいたします✨
ゲスト:さらだたまこさん
さらださんは、2022年まで日本放送作家協会の理事長を務められ、
小説や脚本、漫画原作までさまざまなジャンルのお話づくりに携わってこられたお話づくりのプロフェッショナル✨
今も現役で、劇作家としてオリジナルの戯曲やミュージカルなどの脚本などを手掛けていらっしゃいます👏
今回はそんなさらださんに、物語がスラスラと描けるようになるテクニックを教えていただきました!
トークライブスタート🎤
講義のはじめに、物語を作成する際の脳のパターンについてお話いただきました。
物語を作る際は、①文章脳 ②ビジュアル脳 の二つのパターンに分かれるそうです。
漫画家は後者が多く、こちらの方が面白いものが描ける可能性が大きいんだとか!
物語は文章ではなく、ビジュアル(絵)で作っていく方が発想の幅が広がり、よいものが作れるそうです🙌
トークライブの中で、特に印象に残った点をいくつかご紹介させていただきます💁♂️
💡洋書は訳さず、絵で読んでみる!
さらださんは普段から物語に困ったら洋書を読むそう📖
その際はあえて辞書を引かず、挿絵だけ見て、自由に自分なりの解釈で理解することで
影響を受けてひらめきにつなげたりするんだとか!
挿絵のイラストだけ見て、勝手なストーリーを考えてみたりするそうです💭
たしかにこれならすべて自分で発想しているので、完全オリジナルの作品をつくれますよね✨
💡物語はパターンを決めて描く!
自分で一から物語を考えて描くのは余程天才じゃないと難しいんだそう💦
皆さんも物語を描いていていい案が浮かばない・・・ということも多いかと思います。
そんな時は、もともとある物語のパターンに当てはめると話が浮かびやすいんだとか!
・シンデレラ型
(不幸な人が誰かと出会って幸せになる)
・ロミオとジュリエット型
(好きになってはいけない人と恋に落ち、なんとか成就させようとする)
・トムソーヤ型
(みんなで大きな目標に向かって進んでいく)
さらださんはだいたいこの3パターンに当てはめて描いていくそうです…!
💡良いセリフは脇役に言わせる!
物語を作る時、主人公や相手役にいいセリフを持っていきたくなりますよね。
でも、実はその逆で主人公に言わせるのは普通のセリフで良いんだそう!
いいセリフや名言はあえてちょい役や脇役に言わせることで、
物語のきっかけになり、良いお話の流れが作れるそうです!
例えば、二人が良く行く食堂のおばちゃんとか、親戚のお年寄りなどがいいんだとか🌼
💡キャラ設定の資料として自分の年表と履歴書を作る!
漫画を描く際、キャラを一から作ろうとするとなかなか思い浮かばなかったり、
考えているうちに疲れてしまったりすることがあるかと思います😥
そんな時、自分の年表・履歴書を作り自己分析を進めていくことで、
魅力的なキャラづくりのアイデアになるそうです!
特に、自分の中で欠点だと思う点やネガティブな所が多い方が、逆にそれがキャラの良さになることも🌟
この二つは文章ではなく、絵で描いて作ってみるのもよいそうですよ🌈
💡好きなアニメや映画を一回だけ文字に起こす作業をする!
動いている絵を見て、今何が見えた、誰が何を言ったなど、
一回一回止めながら、見た通り描いていく作業をするといいそうです。
書き起こすことで、面白いところやつまらないところなど台本が見えてくるので、
一回でもその作業をすると物語を書くのが上手になるんだとか!
これは是非試してみたいですね…!👀✨
その他にも、ブログには描き切れないくらいの貴重なお話ばかりでした✨
★質問コーナー
トークライブ終盤には、質問コーナーを実施いたしました🙌
お答えいただいた質問の一部をご紹介いたします!
Q1. ストーリーをつくるとき、クライマックスがつまらなくなってしまう。
話の盛り上げ方や説得力のあるシーンの作り方を教えて欲しい。A1. 自分が大好きな映画やお話のクライマックスを当てはめてしまう。
オリジナルでつくろうとせず、自分の物語の中にあの話のクライマックスをどうやっていれようかなど、あるパターンにあてはめていくと良い。
Q2. 何を描いても面白くないと感じてしまう時はどうすればよいか
A2. なにか違う作品(演劇・映画)を見に行くとよい。
自分の作品と比べて、面白いところ、つまらないところが見えてくる。
Q3. 物語の結末はどうやって決めているか
A3. 最初に話を作る時に、結末から決めてしまう。
この結末からどういう話にしていくかを考える。
書いているうちにより面白いものを思いついたら、そちらへ結末を変更をしていくのも良い。
Q4. 賞を取ってデビューできるレベルになるには?
A4. ひたすらチャレンジし続ける!
同じ賞に何回も出して、入賞ではなくファイナリスト目指すくらいの気持ちで臨む。
ただ、同じ作品を修正して出すのではなく、読んだ人は毎回違うものだと思えるくらいの作品を出す。
その際ボツになった作品もストックになるので、賞を取った後に役に立つ。
★最後に…
お話づくりのアイディアが盛り沢山で、とても内容の濃い貴重な時間になりました。
マンガ塾生の皆さんも、トークライブで教わったことを取り入れて、今後の作品作りに役立ていきましょう💪
さらださん、今回は本当にありがとうございました!!