こんにちは!日本マンガ塾です✨
2024年12月7日(土)オンライントークライブを開催しました🎤
今回のゲストはイラストレーター・マンガ家の紅木春先生!
司会は岩澤先生がご担当!
本日のテーマは
「漫画とイラストにおける作画について」
です!
トークライブ🎤
トークライブ冒頭は、イラストレーターになるまでのお話や、漫画家としてデビューするまでの話、それから現在に至るまでのお話を伺いました!
3~7ページで応募可能なジャンプスタートダッシュ賞において準入選を受賞され、その後、読切や短編をジャンプ+やジャンプ本誌に掲載しながらネームを描き続け、
約5年の歳月を経て『魔女の執行人』の連載を開始されたそうです!
2021年12月にジャンプ本誌に読切を掲載してから、「魔女の執行人」を連載開始する2023年10月まで、ひたすらネーム制作に打ち込んだとのこと。
デビューはあくまで「入口」に過ぎないということを強く感じたそうです。
漫画とイラストにおける作画について
次に、漫画やイラストにおけるキャラクターデザイン、構図、描き込み、タッチについて教えていただきました。
どちらも第一線でご活躍されている紅木先生が実際にご経験された体験をもとに、コミックス表紙の作画例などを交えながらお話してくださいました。
単行本の表紙の制作時は、
①タイトルや作者名が入ることを意識
②帯の幅を確認
③本屋や電子書店での見え方
④ジャンルと世界観のイメージ
⑤1巻と2巻を繋げたデザインにするか
を意識されたそうです。
沢山考え抜かれた構図だからこそ思わず手に取ってしまうような表紙となるわけですね!
こちらが表紙を制作する打ち合わせで提出された構図案!
どれもカッコイイ( ;∀;)
ライブドローイング!✑
後半は、ライブドローイングのコーナーです!
完成されたイラスト抜粋していただき、アタリや下描きなど工程ごとにどのようなことに気を付けるべきか、どのような能力が必要なのかを教えていただきました!
アタリの段階では、完成形のイメージを意識することが大切だそうです。
構図のバランスを良くするために、帽子や杖などを加えて調整すると良いそうです。
また、必要な能力として、デッサンが正しいかおかしいかに気付けること、正しい形に直せる修正力があるかが重要だそうです。
出来た下描きがコチラ!
この時点で超かわいいです!!
続けて、線画からカラーリングまでの工程についてもご説明いただきました!
カラーリングでは、まずベースとして肌色でキャラクターを塗り、その後、キャラクターデザインで既に決まっている色や、必ず使いたい色を先に塗り込むそうです。
さらに、塗り方のコツについても詳しく解説いただきました。
そして、完成した作品がこちらです!
あまりのクオリティに思わず感動しました( ;∀;)
ラストは質問コーナー!
参加者からいただいた質問に紅木先生からご回答をいただきました!
テーマカラーを決めてから配色を決めることが多いです。
アイデアは日頃のインプットがら。
アニメ、映画、漫画、写真などの作品、実生活で目にしたものや感じたこと、他にも、音や匂いからインスピレーションを受けることもあるそうです!
紅木先生は約15,000点の良いと感じた画像を保存しており、作品の制作前に必ず見直すそうです!!
視野を狭くしないこと。
キャンパスを拡大しすぎない。
綺麗な線を引くのではなく、正しい位置に線を置くイメージ。
どれだけ綺麗な線を引いても、正しい位置になければ意味がありません。
まずは「正しさ」を意識することが大切だそうです!
①下手でもいいので完成させること。
②恥を捨てて編集者にプロットやネームを見せて意見をもらうこと。
③興味がないジャンルの作品でもヒントになる可能性があるので、いろんな作品をインプットすること。
紅木先生は、友達に自分の作品をたくさん見てもらい意見をいただいたそうです!
・コマの流れ、フキダシの位置を優先。
・キャラクターの位置が入れ替わらないよう注意。
・目線で物語や動作を演出することも。
・構図としてのかっこよさやバランスを優先。
・物語の前後関係を無視できるためキャラクターや小物を好きに配置。
・キャラクターはカメラ目線のことが多い。
紅木先生は、毎日1ページ、巧みなコマ割りをノートにスケッチされているそうです!
さらに、自分がどのコマから視線を動かしたのかを記録し、視線誘導についても研究されているとのことです。
などなど沢山の質問にお答えいただきました!
終わりに
今回は、イラストレーター・マンガ家の紅木春先生にお越しいただきました!
ライブの最後に、諦めたくない夢や目標に向かって、一歩ずつ進むことの大切さについてお話しいただきました。
力強く語る姿がとても印象的で、参加者の皆さんのモチベーション向上に繋がったのではないでしょうか🔥
紅木先生、貴重なお時間ありがとうございました!