こんにちは!日本マンガ塾です✨
2025年6月28日(土)オンライントークライブを開催しました🎤
今回のゲストは…
少女漫画界を知り尽くした編集者の手島裕明さん!
司会を務めたのは、我らが飯田先生と岩澤先生がご担当!
テーマはずばり、
「ヒロインたちはこうして生まれた!
編集者.手島裕明の視点で語る名作誕生秘話!!」
です!
少女漫画の裏側に興味がある人は必見の1時間でした!
トークライブ🎤
大分県玖珠郡出身の手島さんは、
『別冊マーガレット』『マーガレット』『りぼん』など、誰もが知る雑誌の編集長を歴任✨
集英社インターナショナルの代表取締役も務められた大ベテランです。
「就職活動でいろんな会社を試しに受けたら、気づいたら少女漫画に!」
当時は少女漫画を読んだことがなかったという手島さん。
でも、入社からわずか17年で編集長に、50歳で第一編集長に就任。
まさに、漫画とともに生きてきた人生です。
漫画づくりで大切にしていること
手島さんが繰り返し強調したのは、“感情”の描き方。
「キャラクターは『好き』って、あまり言わない。」
「主人公が泣いたら、読者は泣かない。
主人公が泣かないからこそ、読者が泣く。」
読者の心に届く感情は、“言葉”ではなく“画面”で伝えるもの。
その“余白”に共感が生まれるんですね✨
そしてストーリーについても、
「構成を決めすぎない方がいい。
連載第1話の最後に“正体不明の謎キャラ”を出せば、
自分も編集者も読者も、次を一緒に考えられる!」
物語の“伸びしろ”を残す、プロのテクニックに納得です。
アイデアはどこから?
「漫画だけ読んでたら、漫画は作れない。」
手島さんは、映画・音楽・舞台など“外のメディア”からのインプットを重視。
編集部では「誰が一番多く映画を観たか」で競っていたという裏話も😲
「編集者って、インプットの鬼なんです!」
物語の“地図”をあらかじめ描いておくと、
キャラの関係や背景が自然とエピソードを生んでくれるというお話も印象的でした。
編集者のリアルなお仕事
「原稿は、体調万全で“まっさらな気持ち”で読む。
面白くなければ、細かく直しても無理。
構成やテーマから見直す覚悟が必要。」
手島さんは、かつて30人もの作家を同時に担当!
電話中心のやりとりで、情報が食い違うこともあったとか。
「自分にとっては30分の1でも、作家さんにとっては人生そのもの。」
言葉の重みが胸に響きます…。
また、90年代の実写化ブームでは、原作を変えたいという提案も多くあったそうですが、
「編集者は、作家を守る存在です。」
そう語る手島さんの姿勢に、会場も大きくうなずいていました。
質問コーナーも大盛り上がり!
応援される主人公ってどんなキャラ?
『花より男子』のつくしのように、
「普通の子」が大きな相手に立ち向かう姿は、読者の心をつかみます。
「ブランドを壊す=固定観念を壊す。
普通だからこそ、応援したくなる。」
連載会議に通る作品の特徴は?
「今のラインアップにないジャンルなら、通る可能性は高い!
逆に似ている作品があると、どれだけ面白くても落ちることも…」
ストーリー構成のコツは?
「一番面白いシーンから描く!
あとからどうにでもなる!」
説明から入らず、まず“つかむ”のが大事だそうです🔥
ヒットするヒロインの条件は?
「作者の気持ちがちゃんと乗ってるキャラ。
理屈じゃなく、“この子を描きたい!”という想いが伝わるかどうか。」
終わりに
漫画は、作家と編集者の二人三脚で生まれる作品です。
今回のトークライブでは、手島さんの言葉から
“編集という仕事の奥深さ”と“漫画への愛”をたっぷり感じることができました。
手島さん、そしてご参加いただいた皆さま、
本当にありがとうございました!