鳥山明先生の訃報は、
マンガ塾講師、スタッフ一同大きなショックといまだ悲しみに包まれています。
今回の訃報を聞き、25年前に日本マンガ塾の塾生の思いに応えてくださった鳥山先生の優しさ、あたたかさをお伝えできればと思い、ひとつエピソードをお伝えさせていただければと思います。
25年前、日本マンガ塾は2000年4月に開塾、第1期が始まった時、塾生数がとても少なく経営も厳しい状態でした。そんな状況を見ていた当時1期生の塾生が鳥山明先生に
「日本マンガ塾というところで学んでいるのですが、潰れそうに塾生が少ないのですが、とてもいい学校だと思っています。鳥山明先生、応援してください」と
いうような手紙を送ってお願いをしました。
すると後日、鳥山先生から写真のマンガ画材を装備したカバのイラスト(マンガバカという言葉をもじってカバなのかな、と思います)をいただきました。
それが届いたことでびっくりしたマンガ塾は正式に
「こちらのイラストをマンガ塾の広報で使用してもいいですか?」
とご相談したところ、
「ごめんなさい、マンガ専門の学校というより小さな私塾(カルチャーセンター)かと思っていました。表に出すのは難しいですが、校内などで使っていただければ」
というあたたかいお返事をいただきました。
きっと、潰れそうな小さな塾にいるマンガ家を目指している塾生の夢の助けになれば、という思いからくださったのだと思います。今も心より感謝しております。
そして、どこに校舎が引っ越しても、20周年記念の時も、このイラストと共にマンガ塾はありました。
これからも、鳥山明先生のマンガDNAを塾生たちが継承してくれることを願っております。
心よりの感謝と、ご冥福をお祈りします。
日本マンガ塾 職員・講師一同