こんにちは。日本マンガ塾です🏫
今回は9月22日(金)に行われました、編集者・久保田滋夫さんによるオンライントークライブの模様についてお届けいたします~📢🌟
編集者・久保田滋夫さん
浦沢直樹先生や高橋留美子先生など、数々のレジェンドマンガ家を担当されていたベテラン編集者さん。
「うる星やつら」「 」「釣りバカ日誌」などなど…
超有名作品に携わってきた久保田さんだからこそ知る、マンガ家たちの裏話や制作秘話をお話しいただきました✨
トークライブスタート🎤
まずは、久保田さんが編集者になるまでについてお話いただきました。
久保田さんが編集者になろうと決めたのは高校生のころで、
そのため早稲田大学へ入学し、漫研に入ったんだそう。
その後、小学館へ入社しビックコミックの作品担当編集者へ!
一年目が石ノ森章太郎先生
二年目が手塚治虫先生 と、新人であったのにも関わらず既に人気漫画家の担当になられたそうです…!
特に久保田さんは石ノ森先生のファンだったそうで、
最初は現場を見れただけでうれしい!というファン意識からなかなか脱せなかったんだとか。💭
編集者さんとしてのご活躍
さらにそこから、編集者としてたくさんの漫画家さんをご担当された際のエピソードをお話いただきました。
◆浦沢直樹先生
浦沢先生と久保田さんは年齢が三つ違いで好きなものも一緒だったので、
ロックを一緒に見に行くなど、色々な感覚を共有することができたそうです⚡
打ち合わせの際はマンガの話などの雑談だけで、なんと1,2時間も経ってしまうこともあったんだとか💦
また、浦沢先生は分析力がとても鋭かったそうです。
久保田さんがネームを読んでいる際、ずっとその手元を見ており、
どこで読み返しているか、手が止まるかなどを見て、ネームの流れについて確認をしていたそうです!
「
」のように濃密に内容が描かれていても読みやすいのは、浦沢先生ご自身がこのように分析をされていたからなのですね…!
◆高橋留美子先生
高橋先生は打ち合わせをしっかりとされる方だったそうです。
また、打ち合わせはある程度方向性を決まったものについて話すのではなく、
「どういう作品にしますか?」という雑談をしながら始まっていたとのことでした。
そこから1,2時間の打ち合わせでマンガの方向性を決めることができていたというので、すごいです😭
中でも「らんま1/2」を担当されているときは、20ページ程度のネームが完成するまで
7,8時間ほど高橋先生のご自宅にいることもあったそうです。
常に漫画家さんと二人三脚で、作品づくりをされていたんですね📝
また、印象に残ったのは上條淳士先生の「TO-Y」をご担当されていた頃の話。
「TO-Y」のラストシーン・渋谷公会堂のページを描く際は
なんと編集部でセスナをチャーターして、
それに乗って参考資料用の渋谷上空の写真を撮ったんだとか!🚁
久保田さんは漫画を面白くするためにはなんでもやる、という考えをお持ちだそう。
漫画家さんのためにそこまで出来る編集者さん、すごすぎます…!👏
他にも、たくさんの漫画家さんとのエピソードをお聞きすることができました。
また、トークライブの最後には本日参加していただいた方からの質問コーナーも実施🙌
ここでは久保田さんの編集者としての考え方や、ストーリーを書く際についてのアドバイスなどを交え、
たくさんの質問にお答えいただきました✨
まとめ
今回は短い時間ではありましたが、数々の名作をご担当されていた経験を持つ
久保田さんだからこそのお話を聞くことができ、とても貴重な体験になりました。
久保田さん、今回は本当にありがとうございました!!!