こんにちは!日本マンガ塾事務局です😊
今回は、2月28日(木)に開催した
講談社少年マガジン編集部・高長佑典さんのトークライブの模様をお届けします!!
左 高長さん 右 岩澤先生
編集者・高長佑典さん
「からかい上手の高木さん」山本崇一朗先生や「アフロ田中シリーズ」のりつけ雅春先生、「ダイヤのA」寺嶋裕二先生など、数々の有名マンガ家を担当されていた凄腕編集者さん。
超有名作品に携わってきた高長さんだからこそ知る、マンガ家様たちの裏話や制作秘話をお話しいただきました✨
トークライブスタート🎤
まずは高長さんのプロフィールから!
2007年に小学館入社。
ビックコミックスピリッツ編集部に配属され、2009年からゲッサン編集部に異動。
その後の2018年に講談社に入社し、講談社少年マガジン編集部へ!
サンデー系統からマガジンへの、まさにライバル関係ど真ん中間の転職はかなり珍しいそうです✨
編集者の役割とは。
高長さんは編集者としてマンガ家さんとの関係を野球のバッテリーに近いと考えており、
つまりマンガ家さんは野球のピッチャー 編集者はキャッチャーのようで、
ダイヤのAの沢村栄純と御幸一也のように、
ピッチャーの個性を活かし良さを引き出しながら信頼関係を築いていくことが重要だと考えているそうです!!!
山本崇一朗先生
山本先生は持ち込みの頃からの担当されていたそうで、スタイルを見つけ出すまでにバトルっぽい漫画など様々な試行錯誤を二人三脚で模索し、現在のスタイルを見つけ出したそうです!!
からかい上手の高木さんは代理原稿(雑誌に本来掲載されるはずの作品が掲載できなくなった際に代理で掲載される漫画)で掲載された作品をブラッシュアップさせて連載させた漫画だそうです!
ちなみに聞き手の岩澤先生は高木さんのファンで明らかにテンションがあがっていました(笑)
のりつけ雅春先生
のりつけ雅春先生の「アフロ田中」は日常マンガで、ネタの入り口として実体験を参考にすることがよくあるそうです!
のりつけ雅春先生との打ち合わせのでは自身のエピソードを話すことが多く、
高長さんが大学時代に一人暮らしを始めた際にモテる為にまず初めにオリーブオイルを買ったエピソードは先生を爆笑させたそうです(笑)
これから漫画を始める方には、一から壮大な漫画のネタを考えるよりも実体験や黒歴史を使った漫画を作った方がいいとおっしゃっていました!
寺嶋裕二先生
寺嶋裕二先生の「ダイヤのA」はとにかく作品がディープだと感じたそうで例えば1球1球の配球がとても細かに考えており、
打者の得意なコースや前回の打席や前の打者の結果などを考慮し、緻密に展開を考え作品を描かれているそうです。
だからこそ作品から溢れるようなリアリティを感じるのですね!!
漫画家を目指している方に
トークライブも後半に差し掛かり、高長さんより漫画家を目指している人に沢山のアドバイスをいただきました!
持ち込みは一度では諦めない方がいい
編集者は一読者でしかなく好みも分かれるので、どのような反応をされてもめげずに様々な出版社や雑誌にとにかく沢山持ち込んで
色々な意見や感想をもらった方がいいそうです!
そして同時に持ち込みに慣れ、編集者との相性を見極めることができるようになることが漫画家として重要とおっしゃっていました!!
ネーム送って一週間も返事がない編集は切れ!
高長さん流の編集者の見分け方として、返信がない編集者とは関係を考えたほうがいいとのこと。
特に一週間も返信がないようなら、編集者としてはありえないそうなので漫画家側から離れた方がいいそうです。
あとは、マンガ家さんによっては、編集者が忙しそうだからという理由で催促をしない方もいるそうなのですが、
そこは気を遣わずにマンガ家側からドンドンと催促したほうがいいとおっしゃっていました!!
・・・なるほど!変な気を使う必要はないということですね!
トークライブの最後には参加していただいた方からや事前にいただいていた質問コーナーも実施🙌
ここでは高長さんの編集者としての考え方や、持ち込みついてのアドバイスなどを交え、
たくさんの質問にお答えいただきました✨
まとめ
複数の出版社で沢山のヒット作を編集された高長さんだからこそできる
お話をお伺いできとても貴重な体験になりました。
高長さん、本当にありがとうございました。